- 08/07/23
暴走する資本主義
新行内です。
暴走する資本主義を読みました。
原題は「Supercapitalism」なので、邦題はちょっと訳しすぎの感ありですが、新聞の広告に「暴走する・・・・」とあって、それでちょっと面白そうだなと思ってわざわざ札幌駅近くの紀伊国屋にまで出掛けて購入したのですから、この邦題にきっちりとやられました。
著者のロバート・B・ライシュ氏は、UCLAバークレー校の教授で、2008年5月のウォールストリートジャーナル紙で「最も影響力のある経営思想家20人」に選ばれているということです。
そしてまあ、期待に違わず、けっこう面白かったですよ。
基本的なトーンは
「経営者は消費者と投資家の期待に応えなければならないのでアール。つまり、経営者は他社よりも安くて質の良いサービス/製品を消費者に提供し、他社よりもたくさんの利益を投資家に提供しなければならないのでアール。したがって、コスト削減のために従業員をリストラするのは当然なのでアール。社会的責任を果たす(CSR)のも最終的には消費者へ良いイメージを植え付けるとか従業員を一所懸命働かせるとかの会社の利益の増大が目的なのでアール。それ以外の目的(例えば従業員の幸せとか社会的責任を全うするとか)を優先して経営すると消費者や投資家が離れて行ってしまうのでアール。そして最終的にはそういった経営者はクビになるのでアール」
というような具合です。
そしてこの野放しにされた「超資本主義」は、ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットの合計資産の900億ドルがアメリカの下から40%の1億2000万人の持つ資産の950億ドルと肩を並べるような事態を生み、中国ではヤフーが当局にヤフー・メールを使用した反体制派の名前を提出したような事態を生んでいると言っています。
ということで、いまや「超資本主義」は「民主主義」をおびやかしているのでアール。
最終章には「超資本主義への処方箋」があるのだが、なんだか迫力のない内容なのでアール。
このままではきっと「超資本主義」が世界をおおいつくすのでアール。
ここはきっと「超民主主義」の登場が待たれているのでアール。
最後は、ハワイ島沖南東海上100キロで「超資本主義」と「超民主主義」のスーパー対決で、「超民主主義」のメガトンエルボースマッシュが炸裂するのでアール。
世界はまた平和になるのでアール。
めでたしなのでアール。
新行内 宏之 | 08/07/23 19:16 | トラックバック(0)
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