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08/08/26

「私はうつ」と言いたがる人たち

新行内です。

最近、本探しにたいへん苦労しております。
読みたい本がなかなか見つかりません。
ビジネス本の世界に、これといって「ほー」と思えるような本がないのです。
どれもこれも、ワンパターンに見えます。皆さん、書きつくした感ありですね。

ということで、ビジネス本を紹介できないエントリーが続いてしまいますが、香山リカの「私はうつ」と言いたがる人たちを読みました。

この本によれば、
古典的な「うつ病」は、ずっと「沈んだ状態」のまま経過する病気、と考えられてきたのだが、そういった古典的なうつ病にはあてはまらない「非定形うつ」が増えているとのこと。
この「非定形うつ」には2つの種類があり、
そのひとつ「双極Ⅱ型」では、自分を過少評価する。周りに迷惑をかけているのではないかと考える、気分が晴れない、やる気が起こらない、よく眠れない、こんな症状が1週間ほど続いたのち、突然、いつもより陽気で、少しおしゃべりで、少し気前がよくなる。少ない睡眠時間でも精力的に動き回る―。こんな「うつ状態」と「軽い躁状態」をそれぞれ1週間以上ずつくりかえす、というものです。

なんじゃこりゃ、わりかし普通じゃないの、とも思うのですが、この「双極Ⅱ型」は、従来の「うつ病」より自殺率が高いと言っている先生もいるようですので、普通ではすまないんですね。

「双極Ⅱ型」の場合、従来の「うつ病」に投与される薬(SSRI)はかえって症状を悪化させ、感情調節剤と呼ばれるもののなかから適切なものを投与しなければ症状はおさまらないとのこと。


そして、事態はここからさらに複雑になり、うつ病が自分の大切なアイデンティティ(個性)になっていて、離れられない人もいるとか。

ふむー、世の中、一体全体、どこに向かっていこうとしているのでしょうか?

フツーに、生き生きと、楽しかったり、悲しかったり、笑ったり、怒ったり、希望を持ったり、絶望したり、そういうふうにシンプルに生きることは、そんなにも難しいことなんでしょうかね。

衣食住が満ち足りて獣に襲われる危険もないという、まるで動物園の中にいる猿のような、「生存」を目的から失ってしまった人間は、今、人類の未経験ゾーンにいるということなのかもしれませんね。

新行内 宏之 | 08/08/26 07:49 | トラックバック(0)

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