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09/03/16

フリードマンの「資本主義と自由」

新行内です。

ミルトン・フリードマンの資本主義と自由を読みました。
帯には「世界の構造改革のバイブル 1962年初版、フリードマンが最も愛した著作 郵政改革、教育改革、規制撤廃など 絶対自由主義の政策の意味を説いた名著」とあります。
フリードマン氏は競争的市場を信奉するシカゴ学派の主要人物であり、レーガン大統領や小泉首相の改革政策の理論的な基礎となっているとされています。新自由主義のご本尊のようなかたですよね。

前回のエントリーに引き続き、難解本ですごもり消費を楽しもう路線でもあります。
と言っても、経済学のテキスト本とは違って、たいへんに読みやすい本です。普通の本と同じようなスピードで読めました。(すごもり効果は少なし)

面白かったのは、フリードマン氏が求めているのは、あくまで「自由」だということです。
「利益」とか「経済成長」ではないのです。

この本の中から少し抜粋すると、
「政治と経済は別のものであって、両者はほとんど関係がないと広く考えられている。この考え方に従えば、個人の自由は政治の問題であり、物質的幸福は経済の問題となる。またどんな政治体制であっても、組み合わせる経済体制は自由に選べるという。(中略)本書では、そうした考えが幻想に過ぎないこと、経済と政治には密接な関係があり、政治体制と経済体制の可能な組み合わせは限られていることを説く。(中略)自由な社会をめざすうえで、経済は二つの役割を演じる。まず経済体制の自由は広義の自由の一構成要素であるから、経済上の自由それ自体が一つの目的となる。と同時に、経済的自由は政治的自由を実現するために欠かせない手段でもある。」(P37~38)

あー、こういう考え方だったんですね。求めているのは「個人の自由」。それを実現するために、政治もそして経済も自由でなければならないということですね。
その「個人の自由」を実現するために、政府はできるだけ小さくし、規制を撤廃し、民営化すべきだということです。政府に強大な権力が集中することは、個人の自由が侵されることでもあるということですね。

この経済危機の中、私たちがほんとうに一番警戒すべきなのは、ここをチャンスとばかりに、時計の針が巻き戻されて、大きな政府・国営化・規制の強化・政府権力の強大化が進み、「個人の自由」が脅かされることなのではないのでしょうか。

たいへん良い本でした。

新行内 宏之 | 09/03/16 22:01 | トラックバック(0)

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