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09/05/25

さよなら、愛しい人

新行内です。

レイモンド・チャンドラーのさよなら、愛しい人を読みました。

20才くらいのときに「さらば愛しき女よ」という題名で一度読んでいるのですが、ずいぶん昔のことなので、まったくの新作のように読めました。これは村上春樹氏の新訳です。

主人公のフィリップ・マーロウが会話の中でほとんど意味不明の比喩を使って相手から「変わった話し方をする」と言われるあたりは、村上春樹氏の小説にもよく出てくるような場面ですよね。
たとえばこんな部分です(P63)、


「私はまた、クロプステインの『尻の上のふたつのイボ』かと思いましたよ」と私は言った。
 リンゼイ・マリオット氏の顔は蜂を一匹呑み込んだような表情を浮かべた。それから苦労をして平常の顔を取り戻した。
「君は一風変わったユーモアのセンスを持っているようだ」と彼は言った。


ねっ!そっくりこのまま村上春樹氏の小説のどこかに出てきてもおかしくないような文章でしょ。

実際、若かりしころは僕もかなり影響されて、こういうしゃべり方にトライしたことがありました。

僕「ふふふ、てっきり、裏庭に住むどでかいガマガエルかと思ったよ」
相手「?????、なんかへんなもの食べたの?」
僕「ふふふ、ガマガエルを食べるわけないだろ」
相手「でもカエル食べるひとって、いるじゃない」
僕「ふふふ、おれは食わないね」
相手「???、なんか変なしゃべり方やめてよね。また変な本読んで影響されたんでしょ。ばっかじゃないのー」
僕「ふふふ。もうそろそろこのしゃべり方はやめるよ。・・・・・・・やっぱり相手に恵まれないと無理だなー」

がはははは。
そして、20才のときに読んだときもそうだったのですが、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説を読んでいると、なんとも言えず癒されるんですよね。
こんなふうに仕事をして生きていくこともできるのかもしれない。どこかで、私立探偵とかして生きていくことはできないもんだろうかと。

もちろん本気ではないんですけどね・・・・・・・・・・・・。

新行内 宏之 | 09/05/25 19:07 | トラックバック(0)

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