1. 2012
    06
    08

    「シェアさせて頂きます。」は日本独自の文化?外国人の友達に聞いてみました。

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    Photo by Niklas Wikström

    初めまして!WEBOSSでインターンシップをしています。とべっちこと卜部(これでうらべと呼びます。)と言います。主に海外メディアからソーシャルメディアの情報を仕入れて「ソーシャルメディアとはなんぞや!?」と日々思考しています。現在北海道大学工学部4年です。研究は顔文字を文章に沿って自動的に生成をするシステムを作っています(`・ω・´)よろしくお願いします。

    今回の話題は、Facebookに見られる「シェア」について。

    先日栄花さんに、「シェアさせて頂きます。って表現、日本でしか聞かないよね?」と聞かれました。実際にFacebook上の投稿を見ると日本人の投稿のコメント欄に「いいですね!シェアさせてください。」とか「シェアさせて頂きますー」など結構あるんですよね。しかし、外国の方の投稿だとなかなか見ない。(恐らく英語だと”Can I share this?”や”Hey! Let me use this (on my wall).”みたいな感じだと思います。)

    私は一般公開している投稿をシェアするのに「シェアさせて頂きます!」と書かずに無断でシェアしていたので「なんで聞くの?」と感じました。早速大学の留学生と日本人学生の友人たちに聞いて調査してきました!

    その前に、「なんでシェアをするのに断りを入れるのか」を自分なりに想像してみる。

    ■とべっちの想像

    • 記事は発信者の所有物であるからシェアをするときに了解をとる必要があると感じている
    • 勝手に他人の記事をシェアしたらシェア元の人が不快に思うかもしれないと感じる
    • 投稿者は誰がシェアをしたのかが見たいという願望があるから逆に自分がシェアをするときに断りを入れる事で自分の存在を相手に示す。

    と、3点を考えました。

    それでは、私が大学で留学生と日本人学生から聞いた意見をピックアップして紹介します。

    まず、日本人学生から聞いた事は、

    ■断りを入れる人

    • 勝手にシェアをしたらシェア元の人に不快に思われるかも。(女性)
    • 一言断りを入れるのが礼儀のある日本人の国民性です!(男性)
    • もし自分の投稿が無断でシェアをされたら嫌かも。(女性)
    • 「シェアします」ってコメントをくれると嬉しい、安心。(男性)
    • 全く知らない人からの投稿をシェアする時は聞きます。(男性)

    ■断りを入れない人

    • シェアをするのに聞く必要あるの?パブリック公開されているものは自由にシェアしてもいいと思う。(男性)

    どうやら、シェアをするときに投稿元のユーザーに断りを入れるのがマナーだと考えている人が多いようです。その一方で投稿が公開されているものは自由にシェアしても大丈夫だと考えている人もいました。

    では、留学生はどのように考えているのでしょうか?

    ■断りを入れない人

    • ネットにあるものはネットのものだから自由にシェアしてよし!(米・女性)
    • 友達の作品をシェアする時は承諾をとるよりも「これ○○が作ったんだよ!」と自分の投稿に作品と友人を載せちゃう!(米・男性)
    • シェアされてまずそうなものはまず載せない。(留学生の友人の友達でマズイ写真を流出されて職を失った人がいたそうです。)(米・女性)
    • パーソナルな投稿ならまずシェアしない。普通に載っているんだったら聞かずにシェアしちゃう!(ケニヤ・男性)
    • 断りなんて入れる必要ないよ!公開されている投稿なら最初から見れるでしょ。(ロシア・女性)

    ■断りを入れる人

    • 投稿によります。もしパーソナルな投稿をシェアしたい場合は一番に聞きます(フィンランド・男性)
    • シェア元の人との人間関係を考えて、シェアする前に一言書きます。(ミャンマー・男性)
    • 特に知らない人だったら一言書きます。(韓国・女性)

    どうやらシェアをするのに断りを入れない人の方が多い様子。恐らく一般公開されている投稿なら広めちゃっても大丈夫でしょうと考えていると思います。特にFacebookの生まれたアメリカ出身の友人たちから聞いたのは、

    「Facebookでの投稿は一般公開にしてしまうと誰でも自由に見えてしまうし誰でもシェアできてしまうから投稿すること自体にすごく気を遣わないといけない。だからシェアされたらダメな物はまず投稿しないか投稿するなら公開設定をしっかり行う。」

    どうやらアメリカ人の友人達にはこの考え方が根付いている様子でした。アメリカ人の友人達と話してまとまった意見はこんな感じ:

    • 一般公開している物は本人がみんなに見せたくて投稿したわけだから自由にシェアしても良し!
    • シェアをするときに断りを入れる必要はない。
    • とてもパーソナルな投稿は一般公開にしない方が良い。

    結局の所、「シェアさせてください」という表現は人間関係をよく気にする日本人に多い、自然とできたマナーなのかもしれないです。外国サイトを調べてみたら隣国、韓国人が「공유 합니다.”ゴンユ ハムニダ”」 (共有します。) とコメントを残しているのを見つけました。(”共有”と”공유(ゴンユ)”似てますね!)。もしかしたらシェアをする前に断りを入れる人たちは投稿そのものが投稿者の所有物であると考えていて、「無断で投稿するのは失礼に当たらないかな。」「勝手に投稿したら不快にならないかな。」と心のどこかで思いながらシェアをする前に確認を入れているのかもしれません。

    しかし、投稿者本人はおそらくシェアをされることに対して嫌ではなく嬉しいと感じると思います。シェアをしてもらうってことは、投稿文をしっかり読んだ人にできることです。第一に自分の思いを読んでくれたってことが嬉しい。そして何かを感じてくれてシェアをしたいと思ってくれた事がさらに嬉しいと私はそのように感じています。

    だから、これからシェアをする人は断りを入れるか入れないよりも前にまずは投稿文をきちんと読む事が大事で、そして、自分のウォールにシェアをするだけでなく、一言自分の思った事を書いてあることがさらによいのかもしれません。また、シェアをされる側も一般公開をする時は誰にでも見られる可能性があります。シェアをされたくなければ公開制限をかけてシェアをされないように気をつけなければなりません。お互いにこれらのことに気をつければ問題なくシェアをすることができると思います。

    自分の友人に見せたい物があったらどんどんシェアしましょう!シェアされたくない投稿なら公開制限をしっかりかけましょう!

    たった今Facebook上で面白い事が書いてあったので友達の投稿をシェアしてきます(笑)


    Yuki Urabe / 卜部 有記

    Yuki Urabe卜部 有記

    WEBOSSでインターンシップ中。
    海外メディアからソーシャルメディアの情報を取り入れて「ソーシャルメディアとはどういうものなのか」を日々思考中。ソーシャルメディアの情報のあまりの変化の早さに狼狽えながら、日々新しい事を知って「アハ体験!」というリア充を満喫しています。

    現在北海道大学工学部情報エレクトロニクス系4年。研究は顔文字を文章の内容に沿って自動に生成するシステムを作る事で、顔文字を使ってより意思疎通がスムーズにできるようにする事が目標です。

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